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三次元測定機とは?何のために使われ、どんな種類があるのかを解説

三次元測定機(CMM:Coordinate Measuring Machine)とは、ワークの形状や寸法を三次元座標で測定する装置です。

三次元測定機の必要性は、意外と身近な場面にもあります。家具を購入したものの、「ネジのサイズが合わない!」こんな経験をした人は多いかもしれません。

その原因の一つとして、製造工程における精度管理が十分でない場合、寸法のずれが発生し、結果として「ネジが合わない」という不具合につながる可能性も考えられます。

家具であればまだ妥協できますが、人命を預ける自動車や航空機部品ではそうはいきません。

だからこそ、目では分からない微小な誤差を正確に数値で確認するための測定が重要になるのです。

本記事では、三次元測定機はどのような装置なのか、仕組みや測定している内容、なぜ製造業において欠かせない存在なのかを、具体例を交えながら分かりやすく解説していきます。


測定と言っても何を測っているのか?

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三次元測定機が測定しているのは、物体の「点の座標」です。プローブ(三次元測定機に取り付けられている測定用のセンサー)がワークの表面に触れる、または光などで検出すると、その点の「X・Y・Z」の位置情報が記録されます。この“点の位置”をたくさん集めることで、長さや直径、角度などを計算しています。

例えば穴の直径を測る場合、直接直径を測っているわけではありません。

穴のふちにある複数の点の位置を測り、その点の集まりから円をつくり、その円の直径を求めています。

つまり三次元測定機は、形そのものを直接測るのではなく、「点のデータ」から寸法や形状を計算している装置なのです。


三次元測定機は何のためにあるのか

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三次元測定機の目的は、製品が設計図面どおりに製作されているかを確認することです。
製造業では、図面に寸法だけでなく幾何公差も指定されています。これは、目視だけでは製品の正しい形状や正しい位置関係までは保証できないためです。

たとえCNC制御付きの工作機械で加工した場合でも、工具摩耗、熱変位、機械の剛性、段取り誤差などの影響により、穴位置や加工寸法にわずかなずれが生じることがあります。

三次元測定機は、そうした微小な誤差を数値で把握し、製品品質を客観的に評価するために用いられます。

さらに、測定結果を継続的に分析することで、加工機の精度変化や設備状態の異常を早期に検知することも可能です。
そのため三次元測定機は、製品品質の保証だけでなく、設備の正常稼働を確認する手段としても重要な役割を担っています。


三次元測定機の種類

三次元測定機には、構造や測定方式によっていくつかの種類があります。


1. ブリッジ型

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門のような「ブリッジ(橋)」形状のフレームがテーブル上を移動し、その中央に取り付けられたプローブがX・Y・Z軸方向に移動することで測定を行います。主な用途としては金型部品の精度確認や量産部品の品質管理など、多くの製造現場で標準となるタイプです。


2. 門型(ガントリー型)

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門型(ガントリー型)は、大型ワークの測定に適した構造を持つ三次元測定機です。
左右に立つ支柱と、それらをつなぐ横梁(はり)で構成され、門のような形状をしています。

他のタイプと比較して測定範囲が非常に大きく、重量のあるワークにも対応できる点が特徴です。

主に、自動車のボディパーツ、大型金型、産業機械の大型フレームなどの計測に使用されます。
大型製品の寸法精度や位置精度を確認するために導入されるタイプです。


3. アーム型

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関節構造を持つアームを手で動かして測定するタイプの三次元測定機です。

人の腕のように複数の関節を持ち、各関節の角度情報からプローブ先端の三次元座標を算出します。測定者がアームを直接操作し、ワークの任意の位置を測定します。ブリッジ型や門型のような固定式とは異なり、柔軟性と機動性に優れている点が最大の特徴です。

その一方で、設置型の高精度機と比較すると、環境や操作条件の影響を受けやすい特性があります。


4. 非接触型(光学式)

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非接触型(光学式)三次元測定機は、プローブをワークに接触させず、光学センサーによって三次元形状を測定するタイプです。

レーザーやカメラ、白色光などを用いてワーク表面を読み取り、取得したデータから三次元座標を算出します。基本原理は接触式と同じく「点の座標を取得し、寸法や形状を計算する」方式です。非接触型は、高速測定やデリケートなワークの計測に強みを持つ三次元測定方式です。


電動と手動による違い

三次元測定機における手動と電動(CNC)の違いは、軸の駆動方法と自動化の度合いにあります。手動タイプは、測定者がハンドルを操作して各軸を動かし、測定点を取得します。そのため、測定結果の再現性や作業効率は操作者の熟練度に左右されます。一方、電動(CNC)タイプはサーボモーターによって各軸を自動制御し、あらかじめ作成したプログラムに基づいて測定を行います。そのため、安定した再現性と高い測定効率を実現でき、量産品の検査や高精度な品質管理に適しています。

ただし、電動(CNC)タイプは制御装置や測定ソフトウェアを含むため、手動タイプに比べて導入コストは高くなります。そのため、運用体制を考慮したうえで、選定することが重要です。


まとめ

三次元測定機は新品導入だけでなく、中古設備を活用することで設備投資を大幅に抑える選択肢もあります。当社では、

・ブリッジ型三次元測定機
・門型(三次元測定機)
・CNC三次元測定機
・その他測定機・工作機械

三次元測定機を含む、各種中古設備の売買サポートを行っております。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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